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松岡徹のバルセロナ日記 18


2005.3/22


2005年2月16日
朝起きて、知らないうちにバレンタインデーが過ぎていた事に気がつく。今年は0個かと思いながら出発。気がつけば山道からまっすぐな道が延々と続いている。左右には地平線に乾いた岩山が並んでいる。一人歩いている少年とすれ違う。どこから来てどこまで歩くのだろう? 家に向かっているか、仕事に行くのか。もう何十キロも家など全く見当たらなかった。彼はあと何キロ歩いて行くのだろうか。ガタガタ揺られながらぼーっと考える。
 
途中、オワシスの村で休憩。ここにモハメッドの家があり、昼ご飯にクスクスをごちそうになる。やはり家庭のクスクスが一番うまい。バルセロナでもパエリヤは家庭でごちそうになった時が一番おいしかった。ここでも苦しくなるまで食す。砂漠の村、メルズーガに到着。ここかららくだに乗りサハラ砂漠の旅がはじまる。らくだは意外に乗りやすくて快適でした。夕暮れの砂漠の中をゆっくりと進んでいく。2時間ほどで砂漠の真ん中の宿泊テントに着く。夜は砂漠の民、ベルベル人が作ったタジンを食べ、たき火をしながら夜遅くまで太鼓をたたいたりして寝る。
 
 
2005年2月17日
朝6時半起床。砂漠の寒さで目を覚ます。出発までの間一人で散歩する。サハラ砂漠は砂の海でした。なつかしの鳥取砂丘、今思えばあれは砂場でした。ゆっくり時間をかけながら砂がうねり波を作り、少しずつ少しずつ砂の波が動いているそうです。誰もいない砂漠の真ん中で朝日を見る。またらくだに乗って村までもどる。砂漠で聞くために持って来た音楽を聴く。
 
らくだに慣れたせいか、来た時よりも余裕がある。侍の気持ちになっている自分がいた。らくだとお別れして、またモハメッドの車に乗り込む。また岩山がつづく道を走り続ける。昼間の暑さ、夜の寒さ、夕焼けの赤色、一山超えるごとに変わる砂の色。南に行けば行くほどアラブのにおいはアフリカのにおいに変わっていく。人も村の様子も違う。500キロを走りザゴラの町に到着。砂漠の疲れもあってこの日は早めに就寝。らくだに揺られたせいでお尻が痛い。
 

 
 
 
 
 オワシスの村。乾いた大地の隙間に<緑が生い茂
 る。よけいに緑がきれいに見える。

 モハメッドの奥さんが作ったクスクス。とにかくおい
 しかった。しかし奥さんの顔を見る事はなかった。

  らくだに乗って砂漠の冒険。

  砂漠の朝は寒い。空気と光が美しかった。

  砂漠をゆく。僕は先頭でした。気分いい。

 

 
 
    

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