なんだかいろいろな仕事がわらわらしているのにも関わらず、明日から
栗本百合子展のための
アーティスト・イン・レジデンスのために佐久島に滞在予定のモグラ屋内藤です。精神的にも物理的にも余裕のない私ですが、みなさまはいかがお過ごしですか? 実質的には22日(日)から約三週間、作家が島に滞在して公開制作します。制作ボランティアを激しく募集中! 滞在中の宿泊所と食事のみ提供します(佐久島までの交通費は自費でご負担ください)。ご連絡お待ちしております(なるべく電話でお願いします。モグラ屋オフィス 0564-25-2992 。メールは夜しか見られません)。特に平日に連泊で参加してくださる方を、喉から手が出るほどに募集中! です。よろしくお願いします。
前回のモグラ屋通信を書いて数日後から、約1ヶ月間、ほとんど「佐久島に住んでいる状態」だった内藤です。どのくらい「住んでいる状態」だったかというと、本土側で会った佐久島の住民から「今から島へ帰るのか?」と言われたほどに……。ともあれ、怒涛のアーティスト・イン・レジデンスもなんとか終了し、その間、涙なしでは語れないさまざまな困難にもみくちゃにされ、一段とたくましくなってしまった気がするモグラ屋なのでした。レジデンスの後半には、別件仕事が数件押し寄せて来たために、担当の池田は、もうすっかり痩せ細ってしまいました。逆にストレスで太ったのは、私です。ふぅ。そんなこんなでスタートした、
栗本百合子展 は12月28日まで開催中。ぜひ、ご高覧くださいますよう、お願い申し上げます。
さて先日、佐久島でのアート・プロジェクト(特に空家を作品化した平田五郎作品「大葉邸」)が、愛知県主催の
平成14年度土地月間シンポジウム 『空きスペース再生⇔まちの再生』で事例紹介として取り上げられました。講師は一色町企画情報課の担当者氏で、他にも2例ほど紹介があり、担当者氏の応援(?)もかねて、池田とふたりで会場の名古屋都市センターへ出かけてきました。シンポジウムの開始が午後1時。待ち合わせたのが正午だったので、どこかで昼食でも食べようということになりました。で「この1ヶ月間がんばったことだし、自分で自分にご褒美をあげよう!」ということになり、ボストン美術館が入っているビルの最上階のフランス料理のレストランで、昼食にしては豪勢な(私たちにとって、だけど)2800円也のボストン・ランチを1時間半かけて楽しみました。ホントにもう、生き返ったよ。美しく盛り付けられた繊細な料理と、眼下には名古屋のビル群が見渡せるロケーション…「私たちはペンキ屋じゃなかったのよ! すっかり忘れていたけど、アートな女なのよ」と、一部本来の自分を取り戻す。シンポジウムはいろいろ考えさせられました。
実は、今回のシンポジウムで佐久島のアート・プロジェクトを紹介した一色町の担当者氏とワタクシ内藤がコンビで、来月「文化政策セミナー」の講師をすることになりました。これは、静岡県主催のもので、参加者は静岡県下各市町村の文化政策担当者。私は、話下手として定評があるため、あまり人前に出るのは得意ではないのだけれど、人前で話すのが大好きという役場の担当者氏が相方になってくれるので心強い限りです。地域でのアート・プロジェクトに関する考えと資料をまとめるよい機会でもあるので、しばし、その件を熟考したいと思っている次第。今週末には、岡崎市内で松蔭浩之による子どもワークショップもあり、まだまだ多忙な日々は続くのでした。
あ、忘れていましたが、アーティスト・イン・レジデンスでどたばたの中、10月10日にめでたくオフィス・マッチング・モウルは創立3周年を迎え、いよいよ4年目に突入したのでした。我がことながら、よくがんばったよ。ね、ちかちゃんっ! みなさま、今後とも、モグラ屋をどうぞよろしくお願い申し上げます。