三河・佐久島アートプラン21
佐久島体験2003 祭りとアートに出会う島
 
木村崇人ワークショップ
『地球と遊ぶジャイロのおもちゃをつくろう 』
写真リポート

 
 
 

 
 

 
 
 
 
 
 
 
 

◆佐久島小・中学校の全校児童・生徒と木村崇人

 
 
 
 
 
 
【関連情報】
 『木村崇人展 ―佐久島で地球と遊ぶ―』
 『木村崇人展 ―佐久島で地球と遊ぶ― 写真リポート』
 『眼と認識』 ―木村崇人作品『ガリバーの目』の問いかけ―

 
【同時開催】
 弘法巡り+アート・ピクニック2003
■ 開催日/2003年6月19日
■ 会場/佐久島小・中学校
校庭から、道路を隔てて海が広がる素晴らしいロケーションは、さすが島!
 
 
 
島っ子さんとしおかぜさん
 
過疎と高齢化の問題をかかえる佐久島。そんな島にも、学校がある。小学校は10名、中学校は7名の児童・生徒が、勉強に遊びに、元気に毎日を過ごしてる。
 
2003年4月からスタートした小規模特認校制度によって、17名の子どもたちのうち、5名は、島ではなく本土側の一色町から通学している。みずから進んで島で学ぶことを希望した子どもたちだ。毎日約20分、町営の渡船に乗って通うこのシステムは「しおかぜ通学」と名付けられ、その子どもたちは「しおかぜさん」と呼ばれている。島の子どもたちは「島っ子さん」と呼ばれる。どちらも元気な「佐久っ子さん」だ。
 
これまで、佐久っ子さんたちは、2001年小川信治松岡徹、2002年平田五郎松岡徹、2003年松岡徹、と、三河・佐久島アートプラン21の事業の中で企画されたいくつかのワークショップに自主的に参加し、それ以外でも、2002年は弘法巡り+アート・ピクニックの看板設置や、2003年の同イベントではキッズ・サポーターとして、作品設置場所のゴミ拾いや、イベントの受付など、島を元気にするプロジェクトにも積極的に参加して、大きなパワーを発揮してくれた。
 
本年度からは、総合学習の一環として先生方の協力のもと、学校でのワークショップがおこなわれることになり、木村崇人による「地球と遊ぶジャイロのおもちゃをつくろう」は、その第一回となる。
 
ジャイロのおもちゃ制作
 
ワークショップは、工作室でおこなわれた。子どもたちは17名。でも、小、中学校の先生たち、われわれスタッフ、記録担当のカメラマン、木村崇人を展覧会で担当する美術館の学芸員氏など、見学者の大人の方が多いくらい。
 
1.自転車を分解する
 
作業はまず、先生方が本土で集めてきた廃自転車をばらばらにすることから始まった。この日は、木村さんの小学校の同級生で自転車のインストラクターをしている方が助っ人として名古屋から駆けつけてくれた。なんと、卒業以来の再会。インターネットで自転車関連の情報からかつての同級生の活動を知って手伝いに来てくれたのだ。おかげで、作業は順調にすすんだ。でも、先生たちも面白がって必要以上に手伝おうとするのがおかしかった。もしかして、ワークショップをしたいのは、先生たち自身?
 
かつて、子どもたちは、家にあるいろいろなものをばらばらに分解することに熱中したものだ。男の子ならなおさらである。ラジオや時計などがおもなターゲットとなったわけだが、今の子どもたちはどうなのだろう? 木村のワークショップでは、そんな子どもたちの「身近な機械をばらばらにして組み立て直す」という原初的な喜びを提供している。だから、かつて子どもであった先生たちもつい夢中になってしまうのだろう。
 
2.ジャイロに色を塗る
 
自転車を分解したら、そこに特製ハンドルをとりつけ、さあ、色塗りだ。4つのグループに分かれてアクリル系の塗料を使って色塗り開始である。小学校1年から中学2年までいるメンバー。年齢や性格を考えながら、先生方がグループ分けをしてくださった。
 
高学年や中学生のお姉さん、お兄さんたちは、ちいさい子どもたちを優しくサポート。ちいさい子どもたちも、ちゃんと自分で色塗りした。グループによって、細かい作業をするところ、大胆なカラーリングであっという間に仕上げてしまうところとさまざま。それぞれの子どもたちの個性が出ていて、見ているだけで楽しくなる。そして、どのジャイロも、とてもいい感じに色付けできた。
 
3.ジャイロで地球と遊ぶ
 
塗料も乾いたので、体育館で実際にジャイロで遊んでみた。まずは、木村先生の実演。それから、全員で順番に挑戦した。本当のところ、自分たちが作っているジャイロのおもちゃが、どんなものかがわかっていなかった子どもたちもいたと思う。そして、自分でジャイロ効果を体験してみると…? これがもう、「おお〜っ!」とびっくり。
 
ジャイロのおもちゃの輪を回して、ちょっと傾けてみると、不思議なちからがはたらいて、体は自分の意思を無視した方向に振り回される。
 
ここで初めて、自分がつくったジャイロのおもちゃと、そのおもちゃが秘めたちからを子どもたちは実感することになる。ワークショップを通して、木村崇人は、他の作品と同じように、「観察し、理解することで、世界は大きく広がる」ということを伝えているのだ。子どもたちは、自らの身体でそれを知る。
(文責:オフィス・マッチング・モウル 内藤美和)
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■主催: 幡豆郡一色町
■共催: 一色町大字佐久島・島を美しくつくる会
■企画・制作: 有限会社オフィス・マッチング・モウル

「ほら、タイヤがはずれたよ!」
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