三河・佐久島アートプラン21
佐久島体験2003 祭りとアートに出会う島
 
松岡徹展/どこか、おかしい。
写真リポート その1

 

 

 

 
 

 
 

 
 

 

 

 

 
 
写真リポート その2 へ続く ⇒
 
 
【関連情報】
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展覧会――もうひとつの佐久島をめぐる小さな旅
1.宝船さちかぜ
(写真作品/西渡船場)

町営渡船「さちかぜ」が西港にはいってくるのが見える。でも、どこか、おかしい……。なぜなら、その船は七福神をのせ、大きな帆に風をいっぱい受けた宝船だった―。
 
松岡徹展「どこか、おかしい。」は、現実の佐久島の向こう側に透けてみえる想像の佐久島をみつける展覧会だ。
 
日本人が、いにしえより、海や山、木々や岩など、自然の中に感じてきたなにかの存在。都市化が進み、森が失われ、そこに宿っていたものたちは、年々人びとの記憶から遠ざかりつつある。けれど、佐久島にはまだ、そんなはるか昔の記憶の断片や、わたしたちの想像力を新たに呼び起こす力が、そこここに漂っている。
 
(写真:今回の展覧会のために松岡徹によって制作された作品めぐりのための『裏佐久島体験絵図』。無料配布)
 
今回、展覧会に出品されたのは、立体作品6点、写真作品13点の計19点。西港から東港までの島内各所に設置され、スタンプラリー形式で地図(松岡徹が展覧会のために制作した架空の佐久島地図)を持って作品めぐりをするしかけだ。一色港渡船場か小さな定期船に乗ってさいしょに着くのが、佐久島西港である。展覧会は、そんな島の玄関口からスタートする。
 
2.西港歓迎太鼓
(写真作品/弁天サロン)

 
西渡船場でまず「宝船さちかぜ」の入港を目撃したわたしたちは、そこからあるいてすぐの場所にある弁天サロンでもうひとつの作品と出会うことになる。弁天サロンの港に向かう大きなガラス窓から見える防波堤が舞台の「西港歓迎太鼓」がそれだ。
 
窓際に置かれた箱をのぞくと、目の前の無人の防波堤にたくさんの大太鼓が並び、それを島民が力強くたたいている。勇壮な和太鼓の音色が聴こえてきそうだ。弁天サロンから西の集落に入ると、迷路のような細い路地が続く。そんな路地の一角から、ふっと現れそうな不思議なモノたちをとらえたのが作品「見えてくる」
 
3.見えてくる
(写真作品/西集落)


 
イマジネーションという
こころの冒険

 
4.三河湾サファリパーク
(写真作品3点組み/石垣付近)

 
路地を抜け、石垣海岸へ向かうくねくねした散歩道は、雑草や低木でまるでサバンナのようだ。「三河湾サファリパーク」は、佐久島にキリンや象たちを解きはなつ。石垣海岸の「東をのぞむパノラマ」では、対岸にある富士山(ふじやまと読む。実際に佐久島にある)が、ほんものの富士山に変身しているのを目撃することになる。このあたりまで島の風景を楽しみながら、のぞき箱の中の不思議な写真作品をみていると、なんだか箱をのぞかなくても、そこかしこに「どこか、おかしい。」なにかが現れても不思議ではないような気持になってくる。
 
5.東をのぞむパノラマ
(写真作品/石垣海岸)

 
展覧会の作品は写真作品だけではない。西の路地をふたたび歩いていると、数年前に店じまいした古い小さな雑貨商の大和屋のレトロな出窓の中に、金箔貼りの「大和屋観音」が鎮座ましましているのに突然出会う。なんとなく、手を合わせてしまいそうになる。
 
6.大和屋観音
(立体作品/西集落)

 
7.ノンとビリーだ
(写真作品/一号線沿い)

 
集落を抜けて、西と東を結ぶメインロード(通称一号線)に出ると、島の人気者である二匹の山羊がモデルの「ノンとビリーだ」がある。作品からそんなに遠くない場所では、実際に草をはむ山羊たちに会えるかもしれない。
 
8.ただいま制作中
(立体作品/白浜海岸)

 
一号線から白浜海岸へぬけると、浜辺にぽつんとキャンバスが置かれたイーゼルをみつけるだろう。「ただいま制作中」となづけられたこの作品は、展覧会のスタート時点ではまっしろなキャンバスだったものを、ほぼ毎週末島を訪れた松岡徹が、すこしずつ描き足していくという、まさにタイトル通りのものだ。時折、この場所を訪れては、作品のすすみ具合を楽んだという島の老人の話を聞いた。夜の浜辺にある描きかけの絵や、満潮の時にはイーゼルが海の中に立っているという不思議な光景をみたのは、誰だったのだろう?
 
9.いろんな主張
(立体作品/佐久島漁協前)

 
ふたたび一号線に戻り、東にむかって歩いていくと、島のほぼ中央部の漁協の建物の前に、何枚かの選挙ポスターが貼られた看板が立っている。けれど、よくみるとそれも作品だ。「いろんな主張」では、ほんものの佐久島小学校の児童会長や、松岡徹の写真が選挙ポスター風にレイアウトされ、さまざまな主張をくりひろげていた。
 
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■主催: 幡豆郡一色町
■共催: 一色町大字佐久島・島を美しくつくる会
■企画・制作: 有限会社オフィス・マッチング・モウル

ふらりと路地を散策していると「大和屋観音」に出会える、楽しい驚き
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