三河・佐久島アートプラン21
佐久島体験2006 祭りとアートに出会う島
 
 
盆踊りおどり隊も参加
『ヤートセ』 写真リポート
 
盆踊り開始前の佐久島太鼓の打ち込み。高橋名人(ホント)の下りは感動的
 
低いやぐらを真ん中に踊りの輪ができる。やぐらの中の唄い手と演奏者たち
  400年の伝統「ヤートセ」が始まりました。法被姿の婦人会のみなさん
 
名古屋と東京の「盆踊りおどり隊」参加者で本番にも駆けつけてくれたふたり
「ヤートセぐるい」ともいえるはまり方でマジ踊りに没頭してます、ってこれ誰?
 
編み笠の参加者が雰囲気をかもしだしていますね。  観光客も「ヤートセ」
老若男女を問わず、ヤートセの魅力からは逃れられない。来年も踊りたいっ!

 
 
【関連情報】
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【同時期開催】
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 佐久島アート・ピクニック 2006
 となりのおみせ プロジェクト 2006
西の盆踊り 『ヤートセ』
■ 開催日時/2006年8月15日

  19:00〜21:00
■ 参加者/250名
■ 会場/西地区崇運寺

 
 
アート・プロジェクトが挑む
伝統の復活

 
『三河・佐久島アートプラン21』が目指すのは古きをたずね新しきを知る、というまさにその姿勢。“歴史と現代”を“伝統の祭りと現代美術”で表現しています。ということで、2001年のプロジェクト発足年から続くのが佐久島太鼓と西地区で継承される盆踊り『ヤートセ』の活性化です。
 
『ヤートセ』は、それをかたちづくるすべてが素晴らしい……。江戸時代、島での哀しい恋物語をきっかけに始まったといわれるその歴史、とてもシンプルなかたちだけど馴れるまで逆にそれが難しく感じる振りの魅力、代々受け継がれるナマの唄声に合わせて踊る特徴、海を見下ろす高台にある崇運寺の風情、踊りに熱中する島びとの熱気――。
 

 
古い盆踊り独特の、ゆったりした動きには幽玄ささえ感じます。「こんな魅力的な盆踊りがあったなんて! しかも、それはほとんど島外には知られてないなんて! というか、佐久島でも2キロしか離れていない東地区の人もあまり知らないなんて!」ありえない、もったいないお化けが出る! こうして、アート・プロジェクトの中で佐久島太鼓に続き、島の祭り(伝統)の代表として、ヤートセの輪が広がっていきました。
 

 
島民のヤートセへの想いを……
 
プロジェクトの片方で現代美術を取り上げる私たちですが、古きよき伝統に敬意を払うことも決して忘れません。そこで、絶えて久しかった編み笠の伝統を今年から復活させました。また、聞き取り調査の結果、「最近踊りが乱れている」という老人の声をキャッチ。そこで本年度は佐久島ファン、盆踊りファン、また踊りにイマイチ自信のない若い島民やIターン定住者などを集め、島の婦人会のみなさんに先生になってもらい、ヤートセを改めて学ぶ場をつくりました。
 

 
練習会では、80歳を過ぎ、腰も曲がりかけたおばあさんが「私、ヤートセがもう好きで好きで。若い頃はどれだけ夢中で踊ったことか!」と懐かしそうに話しながら、細かな手の動きを教えてくれました。その成果もあって、今年は例年以上に踊りもそろっていたような気がします。島外からの参加者たちは、来年もまたヤートセを踊ろうと心に誓ったのでした。

(文責:オフィス・マッチング・モウル 内藤美和)
 
 2006年度全記録
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■主催: 幡豆郡一色町
■共催: 一色町大字佐久島・島を美しくつくる会
■企画・制作: 有限会社オフィス・マッチング・モウル

盆踊りが終わり、唄い手と演奏者に一年ぶりの感激を伝える。
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