三河・佐久島アートプラン21
佐久島体験2008 祭りとアートに出会う島
 
 
かしや餅づくりと大葉邸茶会 2008
写真リポート
午前中/かしや餅づくり@弁天サロン
 
かしや餅の材料。島の森から採ってきた「サルトリイバラ」の葉、小麦粉
 
小豆ではなく空豆でつくった餡、餡を餅に挟んで葉でくるみ、その後蒸します
お茶会スタッフの島のご婦人たちを中心に、手際よくかしや餅が量産される
 
午後/大葉邸茶会
 
正面右手、今年のお茶席はかなり本格的。正面と左側はL字型の椅子席
今年の亭主は茶道教室の一番若手が担当。この日のために特訓しました
 
 
お茶会のお客さまのほとんどが観光客。家族、友達同士、和服で参加の人も
 
休む間もなく次々とお客さまが。榊原先生もお茶を点ててくださいました
 
お茶会初体験の人も多かったみたい。先生がお作法を教えてくださいました
好評のうちに今年の大葉邸茶会も終了。島のご婦人達とスタッフで記念撮影

 
 
【関連情報】
 かしや餅づくりと大葉邸茶会 2008 開催のお知らせ
 
【同時期開催】
 佐久島アート・ピクニック 2008
かしや餅づくりと大葉邸茶会
 
開催日:2008年10月12日(日)
 
会場:
かしや餅づくり:弁天サロン
茶会:西地区 大葉邸
 
講師+島民スタッフ:8名
参加者:110名

 
 
心のこもった島民のおもてなし
 
昨年開催して大好評だった大葉邸でのお茶会。佐久島でお茶を習う女性たちを中心に、今年も心のこもったおもてなしにたくさんの人が楽しい時間を過ごすことができました。
 
お茶会に出すお菓子は佐久島で親しまれている「かしや餅」。名前が「かしわ餅」と微妙に違うのは、素材も全部微妙に違うからです。皮の部分は小麦粉、餡は小豆ではなく空豆、葉っぱは柏ではなくサルトリイバラ(佐久島ではガンダチと呼ぶ)と、ある意味「なんちゃってかしわ餅」。でも素朴でとっても佐久島らしいお菓子です。
 

 
茶道教室のメンバー以外にも、島のご婦人達がかけつけて、かしや餅づくりのお手伝いをしてくださいました。その手際のいいこと! 観光客の女性グループも飛び入りして、島民との交流もありました。午前中、あっという間に、200個ほどが完成! さすがです。
 
お茶会の本番は午後2時から3時半までの1時間半。12時頃までかしや餅をつくり、みんなでお弁当を食べて弁天サロンで大わらわで着物姿に変身です。Iターンで島に移住してきた元美容師の三宅さんがみんなの着付けを一手に引き受ける大活躍。プロの手並みはすばらしく、美しく着付けしてもった女性陣。さぁ、いざお茶会へ。
 

 
お茶会のしつらえは昨年同様、島の頼れる大工・三宅さん。以前お茶を習っていたこともあり、今回もツボを押さえた会場づくりはとってもいい感じ。さらに三宅さんのこだわりが「昨年と同じしつらえにはしたくない」と会場を進化させ、さらに本格的なものになっていました。
 
普段は静かな大葉邸の庭に、2時になると続々とお客さんがやってきます。そのほとんどは観光客のみなさん。今日のお茶会を楽しみに、わざわざ和服で着てくれた方もいて、さらに雰囲気が盛り上がります。
 

 
お茶会で主にお茶を点ててくれたのは、茶道教室の最年少で実は漁師さんでもあるみさきさん。「特訓したよね!」と先輩達に励まされ、見事にお茶会の亭主の役を果たしていました。本土から教えにきている榊原先生は、訪れるお客さんたちに細やかな気遣いをしてお茶会全体をサポート。
 
1時間半という短時間に集中してやってくるお客さまたちに、和服姿のメンバーたちはフル回転で完璧に対応していてお見事でした。
 

 
この日、偶然佐久島に遊びに来てお茶会に遭遇した人も少なくなかったようです。みなさん、珍しさと新鮮さで楽しんでくださったもよう。これも茶道教室の皆さんの心づくしのおもてなしのおかげです。
 
島に眠る、掘り起こすべき有用な地域資源は、自然や家並み、伝統文化だけではありません。一番有用なのは、島民パワーなのですから。

 
(文責:オフィス・マッチング・モウル 内藤美和)
 
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■主催: 幡豆郡一色町
■共催: 一色町大字佐久島・島を美しくつくる会
■企画・制作: 有限会社オフィス・マッチング・モウル

たくさんのお客さまに、和服姿のスタッフもおおわらわ
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