2004.12/16
バルセロナの街もすっかりクリスマスムードで、僕もなんとなく師走の気分を感じるようになってきました。
といっても、アメリカ的な日本のクリスマスのデコレートとは違ってド派手な感じはなく、小さな商店街の人たちが自分たちでつくったような簡単なイルミネーションがかわいらしく町中を彩っているくらいで、東京や名古屋のようにギラギラまぶしくはないです。数はおおくてもまぶしくないし静かなもんです。デパートや市場はいつも以上に人がいっぱいだけど、みんな粛々とクリスマスに向けて冬支度といった感じで、なんだか焦っていないし相変わらずゆっくりしてます。
「クリスマスは楽しむのではなく祝うものよ。」と友人の母上に言われました。日本は聖なる日を祝うという本来の目的なんて大騒ぎしてどこかに置いて来ちゃって、もしかしたら何の日かよくわからずに楽しんでいる人もいるかもしれない。町があれだけ派手に騒がしくクリスマスクリスマスと騒いでいるのは神様のいないお祭りの日にしちゃった後ろめたさをごまかそうと、必死になっているのではないかと思ってしまいます。もちろん、お祝いの日なんだし楽しい事なんだから宗教の壁なんて軽く飛び超えて、ちょっと幸せをお裾分けしてもらって楽しく過ごす日になったらそれはそれでいいけど。どこに立派なイルミナーションがあって、どこに大きなクリスマスツリーがあるかという話ばかり聞こえて来る日本のクリスマスは、どんどん人間らしくなくなってしまったような気がします。
普段から家族のつながりが強いから当たり前なんですが、クリスマスの食事は実家の家族と祝うのが常識という人が多く、最近は教会に行く人が減ったとはいえ、やっぱり神様の日、といった風情を感じる事はいいものです。ヨーロッパで過ごすクリスマスは初めてではないけど、どこか厳格な空気を感じたりするのはきれいな空気を吸っているようでなんとも気持ちがいいです。
今年は何年ぶりかで教会に行きたいと思っていて、25日、26日 (聖スティーブの日) は友人の家で家族のお食事会に混ぜてもらって、クリスマスを満喫しようかと思っています。食事会は、お昼ご飯で2時ごろから5時間くらい食べて飲んでお話をします。長時間のお食事会は、まだ会話が難しい僕には大変な試練ですががんばります。困ったらワイン飲んで酔っぱらってごまかすつもりです。
最近絶好調のサッカーFCバルセロナの話をよくします。ちょっとは日本でも報道されていると思いますが、かなりこちらは盛り上がっております。現在スペインリーグを独走中なんですから当然と言えば当然ですが、今まで「FUTBOL」のFUの字も言わなかった人まで熱くなってます。こうなってくるとサッカーファンでもない僕も試合が気になったりします。例年負け続けていても、試合の日にBarに行けばテレビでサッカーの試合を見ながら大騒ぎしていた位だから、強い今年はおじいさんから子供までみんなヒーヒー言って応援してます。
ゴールが決まると町が揺れます。実は来週の水曜に、知り合いが試合の観戦に連れて行ってくれるはずだったのですが、僕の予定があって次回に持ち越しです。すこし残念。一度くらい生で観ておこうと思ってます。チケットはなかなか手に入らないようで、ベッカムのいるレアル・マドリッドとの試合は500ユーロ (7万円) くらい出さないと、よそ者はチケットをとれないらしい。本当かどうか知らないけど。とにかくロナウジーニョすごい。
ではまた。風邪などひかないようお気をつけ下さい。
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町のイルミネーション。豪華ではなくか
わいらしい。でも町中にある。
コルトイングレス(デパート)前の客引き
サンタ。そしてその正面にうずくまった
ままお金を恵んでもらおうと右手を差し
出している女性。きついコントラストだ。
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