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松岡徹のバルセロナ日記 14


2005.2/6


日本はずいぶん雪が降ったりして寒かったみたいですね。バルセロナでは、太陽がまったく雪なんて想像させまいとしてまぶしく光ってます。嘘みたいに青い。空にくすりを混ぜているんじゃないだろうか。
 
来週からジャウマがARCOに出品するので、それにつきあってマドリッドに行ってきます。ARCO (アルコ) とは、マドリッドで毎年行われるスペインで一番大きな国際現代アートフェアで、世界260以上のギャラリーから約4000人のアーティストが作品を出展。基本的にはギャラリーがおすすめ作家の作品を展示するもので、言えばNCAF (名古屋コンテンポラリーアートフェア、なつかしい!) の巨大版です。ぼくが世話になっているジャウマ (JAUME・AMIGO、友人です) もバルセロナのギャラリーから毎年出展しており、それを僕も見に行く事に (手伝いか?) なっております。
 
じゃあついでに、ということで、モロッコに行こうかと (距離的にぜんぜんついでじゃないけどね。) いう話になったのでモロッコへも行ってきます。 大学もさぼっちゃいます。既に何人かの大学の教授に話したところ、ある教授のクラスは帰国後追加授業をするはめに。かれこれ高校時代以来の補習授業です。なつかしい。内緒にしてさぼってしまおうかと思いながら、いやいや、日本人の評価を下げるわけにはいかないと、正々堂々と日本魂をみせてやりましたよ、はい。絵画の哲学についての授業なんで、どうせな〜〜んにもわかりません。しかもその教授の話す内容は隠喩や詩のフレーズのような言い回しが多くて一緒に聞いてるグラナダの子もわからんのに全くチンプンカンプン。ひさびさにチンプンカンプンな状態にひたってます。
 
昨日は院生の仲良くなった4人で昼ご飯を食べながら、芸術談義しました。今にも闘牛しそうな男性と、マヨルカ島出身の女性と、ブラジルからの留学生と僕の4人。何となくしか言っている事がわからない僕は、どうしてもみんなの話を聞いてばかりになってしまいますが、彼らも一生懸命話してくれるし、僕の意見も求めてくれます。さすがに院生ともなると年齢も変わらないし意識も高く真剣です。こんな刺激をもらえることはうれしいです。
 
マドリッドは2度目です。すでにピカソの「ゲルニカ」も、プラド美術館のベラスケスの「ラス・メニーナス」、ゴヤの「マハ」、僕がどうしても見たかったボッシュの「三折り祭壇画」もすべて見ちゃったので、今回はもう一度しっかりボッシュの「三折り祭壇画」を見るくらいにしてあとはARCOの作品を頑張ってみてやろうかと思ってます。しかし疲れるんですよね、作品をたくさん見るのって。かといって見ないと良い作品に出会えないし、とにかく見てきます。
 
モロッコは、もちろん初めてです。そして初アフリカ大陸です。マラケシュまで行って砂漠を見よう、と話をしてます。あとはなんにも決まってません。行ってから考えて決めるみたいです。ジャウマは何度もモロッコに行っているので安心して旅をできるしとてもわくわくしてます。僕にとってモロッコって何度がテレビで見たくらいで、あとはなぜか性転換のイメージしかなかったので (古い! カルーセル!!) 正直どんな旅になるか全くわかりませんが、しっかり見てきます。
 
たぶん2月20日頃に帰ってくる予定です。それまでバルセロナ日記はお休みです。帰って来たらしっかりマドリッド・モロッコ報告したいと思います。楽しみにしてください。
 
それではいってきます。
 

 
 
 
 大学の周辺。地下鉄から出て、校舎へ
 向かう。大きな大学で一つの町のよう
 です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 僕の通う校舎のひとつ。ここでチンプン
 カンプンしてます。大学の隣にカンプノ
 ウ競技場(サッカースタジアム)がある。
 
 
 
 
 
 
 
 
 大学生の教室。だいぶ前に撮影したの
 でまだきれい。今はもっと汚い。
 
 
 
 
 
 
 
 
 ランブラス通りの絵描きさん。この道に
 ははな屋さん、鳥(ペット)、絵描きさん
 ゾーンがある。路上パフォーマンスもい
 っぱい。

 

 
 
    

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