三河・佐久島アートプラン21 佐久島体験2003 祭りとアートに出会う島 松岡徹展/どこか、おかしい。
写真リポート その2
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八劔神社、阿弥陀寺、正念寺ほか佐久島のみなさん ★ 写真リポート1へもどる ⇒ 【関連情報】 ● 松岡徹『どこか、おかしい。』 ● 松岡徹ワークショップ 『不思議の佐久島大作戦』 写真リポート ● 松岡徹作品説明会『どこかおかしなウォーク・ラリー』参加者募集 ● 松岡徹作品説明会『どこかおかしなウォーク・ラリー』写真リポート |
10.サクシマ劇場1
(写真作品/佐久島漁協側) 子どもは島の王様だ! さらに一号線を東に向かって歩くとすぐ右手には、おだやかな三河湾が一望できる。珍巻という地名のその海岸は、潮が引くと写真作品のような岩場が現れ、風景を一変させる。「サクシマ劇場1」は、大潮をねらって撮影された切り取られた時間を伝えてくれる。 その左手には、佐久島小中学校があり、敷地内に二宮金次郎ならぬ「島の王様」が、本ならぬ釣竿を片手に海に向かって立っている。そこには、「子どもたちが島の王様だ」という、松岡徹の思いが込められている。 11_1.島の王様 (立体作品/佐久島小学校) 現在児童数10名の佐久島小学校の子どもたちの元気さと、この運動場が子どもたちでいっぱいになったらどんなに楽しいだろうという夢が描かれている。作品のために、子どもたちは運動場を飛び回ってモデルになってくれた。 11_2.王様の夢 (写真作品/佐久島小学校) 元気な子どもたちの笑顔があふれる佐久島小中学校を後にして、ふたたび東へ向かって歩く。すぐ左手に農協があり、その前に海に向かってまた小さな白い箱が置かれている。浜辺の遊歩道のかたちを龍に見立てた「天神あらわる」には、作家のイマジネーションが楽しく伝わってくる。 12.天神あらわる (写真作品/佐久島農協前) 「天神あらわる」から、今度は一号線をそれて北側の小道に入る。さっきまでの海の風景とはうって変わって、今度はのどかな田畑が広がる。その田んぼのあぜ道にある「島ほたる」は、唯一の夜の風景だ。 初夏に飛び交う小さなヒメホタルの精は、低学年の女の子ふたりがモデルだ。実際の佐久島での初夏にこの場所でホタルが飛び交うのを見ることができるそうだ。 13.島ほたる (写真作品/佐久島農協裏) 14.サクシマ劇場2 (写真作品/八劔神社) 15.ひとやすみ (写真作品/阿弥陀寺) 八劔神社に出現したふたりの女神「サクシマ劇場2」を楽しみながら、東の集落の中へ入っていく。阿弥陀寺にある「ひとやすみ」に登場する子どもたちは、ほかの作品にも登場し、時には「大和屋観音」として違う姿を見せるのだ。阿弥陀寺から東渡船場にむかう途中の正念寺の境内「海神さま」が、まるで昔からそこに置かれた石仏のようにたたずんでいる。 16.海神さま (写真作品/正念寺) 17.海の子 (立体作品/東渡船場) 旅のおわりとはじまり もうひとつの佐久島をめぐる小さな旅の終わりは、東渡船場だ。「海の子」は、年齢を問わず島の女性に人気があった人魚の彫刻。かたわらの「むかしむかし」は、その昔、鯨が解体された場所の歴史が時を越えてわたしたちに届けられた。 18.むかしむかし (写真作品/東渡船場) こうして、半日足らずのアートという羅針盤片手の旅は終わリ、耳に残るのは、島の子どもたちのはしゃぐ声。「『どこか、おかしい』って、ぜんぶ、おかしいよ!」――。 島とアートが近づいたように見えた日。 (文責:オフィス・マッチング・モウル 内藤美和) |
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■ 2003年度全記録へ ■ TO HOME ■主催: 幡豆郡一色町 ■共催: 一色町大字佐久島・島を美しくつくる会 ■企画・制作: 有限会社オフィス・マッチング・モウル |
「海の子」は佐久島版マーメイドです |
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