三河・佐久島アートプラン21
佐久島体験2009 祭りとアートに出会う島
 
『盆踊りおどり隊 2009』 写真リポート

 
  最初はしずしずと歩き、その後、掛声とともにおもむろに踊りだすのだ
 子どもたちも島民の振りを追いながら見よう見まねですぐに踊り出しました
 
振りを覚えようと経験者の動きを追う。 大人はさすがにすぐうまく踊れました
 
では雰囲気を出すためにコスプレ、ではなくて編笠をかぶってみましょうか?
 
じゃーん! 男子も編笠をかぶってみました。 みんなで手伝って装着します
 
いえーい。元気はつらつな女子たち。さすが日本人みんなとても似合ってます
ということで、編笠をかぶって本番さながらに踊ってみました。いい感じですよ

 
 
 
 
【関連情報】
 『弁天祭り 2009』 開催のお知らせ
 
【同時期開催】
 ふるかはひでたか 『佐久島物産展』
 佐久島アート・ピクニック 2009

■『盆踊りおどり隊』
■ 開催日時/
2009年8月9日(日)

14:00〜15:00
■島民講師2名:参加者40名
■ 会場/
佐久島弁天サロン寄り合いの間

 
 
ヤートセの歴史
 
西地区にある崇運寺の境内でおこなわれる盆踊り『ヤートセ』は、江戸時代の初めから踊り継がれている伝統の盆踊り。今年は、同時開催中のふるかはひでたか『佐久島物産展』の中で、ヤートセの歴史が紐解かれました。ヤートセは、伝承よりも新しく江戸時代後期に「ごぜ唄」として伝わった「鈴木主水口説節」が江戸で流行し(歌舞伎の題材にまでなった)、それがふたたび全国各地に伝わったもののひとつです。
 

 
盆踊りの歌詞自体は、江戸時代に起こったスキャンダルを唄っています。妻子ある武士・鈴木主水が吉原の遊女に入れあげて仕事を失い、妻が自殺、それを知った遊女(とその妹分)も自殺、さらにそれを知った鈴木主水も娘と心中、という、なんともまぁ救いようのない悲惨な物語です。
 
ストーリーは暗い話ですが、佐久島で盆踊りとして『ヤートセ』は、一節ごとに踊り手が「ヤートセ、ヤトセ」とかけ声をかけたり、振りはシンプルだけどとりこになる不思議な魅力ある独自の進化を遂げました。代々特定の唄い手のナマの唄に合わせて踊るという特徴も。『ヤートセ』は毎年8月14、15日に踊りますが、その前に踊りの魅力をもっと知ってもらおう、できれば本番にも参加してもらおう、と始まったのが、今年4回目となる『盆踊りおどり隊』です。踊りの先生は西地区にお住いの島の女性です。
 

 
カブスカウト ミーツ ヤートセ
 
今年の『盆踊りおどり隊』には、岡崎市のカブスカウトの子ども達と保護者のみなさん、それから通りすがりの観光客など総勢40名が参加してくださいました。広い弁天サロンの寄り合いの間ですが、さすがに40名がいっぺんに踊ることはできず、半分ずつ順番に踊りに挑戦しました。
 
単純なようで、だからこそ、なのかもしれませんが、最初は微妙な手足の振りに付いていくのがやっとの子ども達も、同じ振りを短いスパンで繰り返す『ヤートセ』をすぐにマスターしました。元気で、礼儀正しい子ども達の何人かと話をしたところ、「地元の盆踊りには必ず参加する」とか「盆踊り大好き」という声が聴かれました。いいですねぇ、日本の夏。

(文責:オフィス・マッチング・モウル 内藤美和)
 
 2009年度 全記録
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■主催: 幡豆郡一色町
■共催: 一色町大字佐久島・島を美しくつくる会
■企画・制作: 有限会社オフィス・マッチング・モウル

思い切り踊った後冷たい麦茶で一服
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