三河・佐久島アートプラン21 佐久島体験2010 祭りとアートに出会う島 南川祐輝 『イーストハウス2』
写真リポート
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【関連情報】 ● 南川祐輝 『イーストハウス2』 開催のお知らせ 【同時期開催】 ● 佐久島アート・ピクニック 2010 ● 佐久島弘法プロジェクト |
■ 制作日数/6日間
■ 作業場所 : 大島桟橋ポケットパーク ■ のべ制作参加者数 : 32名 ■ 設計 : 南川祐輝 ■ 協賛 : 一色ライオンズクラブ ■ 空と海に近い場所 佐久島行船のりばから25分間の短い航海を終えて東港に入る直前、船窓左手に真っ白いふたつの箱が太陽の光を受けて輝いているのに気付くだろう。これが、「イーストハウス」だ。佐久島アートの中でも最も人気のある「おひるねハウス」を設計した建築家・南川祐輝による佐久島でふたつめの作品となった。 「あずまや=東屋=イーストハウス=東地区にある建築物」という、シンプルな理由で名付けられたこの作品は、南北に大きさとかたちの違う東屋が置かれ、その間を60メートルの長いベンチがつないでいる。箱の中で、少しスケールの大きいおひるねハウスのように切り取られた風景を眺めたり、階段で屋上に登り、潮風に吹かれてみる、雲を眺めてみる、波の音を聴いてみる――、そのための装置とも言える。 ■ 空き地の歴史 佐久島にある小さな島のひとつ「大島」に渡る桟橋の途中にある南北に細長い空き地が、イーストハウスの設置場所となった。ここは、元々ウミガメの産卵場所として作られたらしい。しかし、ウミガメが訪れなくなって久しく、そのうちそこは、粗大ゴミ捨て場になってしまった。今のように、定期的に粗大ゴミの回収がなかった時代の話だ。 あまりに悲惨な状態になったその場所が「臭い物にフタ」的に埋め立てられると、今度は島民のゴミの焼却場となった。それはつい数年前まで続いていた。定期的な可燃ゴミの回収が始まると、そこは閉鎖され、ただの空き地となる。 それは、何もない場所。単なる通過点。でも、海も、空も、風も、佐久島の他の場所と同じように感じることが出来る場所――。そこを、公園にしよう、と思った。佐久島を体験できる場所に。 ■ イーストハウスの歴史 イーストハウスは2010.2.26〜3.31に開催された「あいちアートの森 佐久島プロジェクト『佐久島・雛のまつり』」(主催:文化庁・愛知県)と題したグループ展の開催にあたって、南側の東屋が独立して制作された。本展「イーストハウス2」を二期工事として、北側の東屋とふたつを結ぶベンチを追加制作し、白石を敷き詰めて、完成とした。 イーストハウスには、「おひるねハウス」と同じように、佐久島での多様な過ごし方が詰まっている。でも、それを見つけるのはあなた。 (文責:オフィス・マッチング・モウル 内藤美和) 本展終了後も常設展示作品となります。会場にある使用上の注意をよくお読みいただき、末永く大切にご利用くださいますよう、心よりお願い申し上げます。 |
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■ 2010年度 年間スケジュール ■ TO HOME ■主催: 幡豆郡一色町 ■共催: 一色町大字佐久島・島を美しくつくる会 ■企画・制作: 有限会社オフィス・マッチング・モウル |
南側からみるとこんな感じです |
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