三河・佐久島アートプラン21
佐久島体験2017 祭りとアートに出会う島
荒木由香里 『星を想う場所』
写真リポート2 [交流会]
撮影:香村聖文
写真リポート1ヘ
関連情報
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荒木由香里 『星を想う場所』 写真リポート1[作品]
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本作品でも、「星のかけらを拾い集めて、星や惑星が出来るように作品を作りたい。空や宇宙を覗くような作品にしたい」と語っている。作品の設置された高千谷海岸は島の北側にあり、住宅や店舗もない静かな場所だ。風や波の音、海鳥の声や森のざわめきなどの自然の音に包まれる、作品に向かい合うにはぴったりの場所といえるだろう。
佐久島のアートでは同じように自然を強く意識しながら、同時に体験や視覚的なインパクトの強さで人気を集める『おひるねハウス』や『イーストハウス』、『カモメの駐車場』などの作品がよく知られている。
しかし、例えば大山の森の中にたたずむ青木野枝の鉄の彫刻作品『空の水/山』や荒木由香里の本作品のように静かに向かい合う作品が、佐久島のアート・プロジェクトが目指すもうひとつの佐久島アートの世界であり、たいせつな存在なのだ。
初夏のさわやかな海風が吹く高千谷海岸で、新たな常設展示作品となった荒木由香里作品『星を想う場所』のアーティスト・トークと交流会が展覧会初日に開催された。今回は初めて作品の公開にともなう除幕式を開催し、テープカットは作家と佐久島振興課職員により行い、会場を大いに盛り上げた。
荒木由香里によるアーティスト・トークで、前作『星を想う椅子』から本作に至る流れや、作品に使われた素材について語られた後、荒木を囲んで交流会参加者が作品の周りに集まり、順番に荒木の引力に引き寄せられた星々の景色をながめていた。交流会には、アート・ピクニックを巡るのに訪れた観光客たちも合流し、なごやかな雰囲気の中終了した。
(文責:オフィスマッチングモウル 内藤美和)