三河・佐久島アートプラン21
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雛まつり会
会場:弁天サロン
会期:2018年3月3日(土)
10:00〜14:30
参加者数:150名
佐久島の伝統を伝え、早春の来島者をもてなす『佐久島の雛まつり展』に併せて開催してきた『雛まつり会』も今年で8回目の開催となる。
『雛まつり会』では展示で土雛・土人形を飾る伝統を紹介したが、『雛まつり会』では、愛知県の東側、佐久島を含む三河地方で雛まつりの季節に伝統的に食されている「伊賀まんじゅう」という食文化によって来島者をもてなす企画だ。
愛知県内でも西側に当たる尾張地方では、雛菓子は伊賀まんじゅうではなく「おこしもの」が供される。こねた米粉を木型で成形し、食紅で色づけした「おこしもの」は、現在ではお店で買うことができるが、家庭でつくるとこも多い。対して三河地方に伝わる伊賀まんじゅうは、和菓子店でつくられるものがほとんどだ。同じ愛知県内でも雛菓子の分布は分かれていて、親がどちらかの地方出身者でない限り、少し前まで他地方の雛菓子を知らない人が多かった。
特に雛菓子ということで、女子のいる家庭で主に食されていたことも伝搬が限定的になった理由かもしれない。三河地方では今も「おこしもの」を知らない人は多いが、どちらの地方でも最近は両方の雛菓子が季節になるとスーパーマーケットで売られるようになり、インターネットなどで情報も伝わりやすくなったためか、8年前より伊賀まんじゅうの認知度が高まったことが『雛まつり会』の来場者の反応から伝わってくるのは興味深い。
こし餡が入った「伊賀まんじゅう」は、上部に「おこしもの」と同様、赤・緑・黄色の食紅で色付けされたもち米が乗っているのが基本だ。『雛まつり会』でも基本の3色のもち米が乗せられたものと、よもぎまんじゅうに白いもち米が乗った4種類の伊賀まんじゅうを提供した。伊賀まんじゅうの制作は、地元一色町の老舗和菓子店に依頼している。
『雛まつり会』当日は晴天に恵まれ、暖かな日であったため観光客も多く、予定より早い午後2時半頃には用意した伊賀まんじゅうはなくなっていた。来場者は珍しがったり、懐かしがったりして、伊賀まんじゅうと雛まつり展示を堪能していた。
(文責:オフィスマッチングモウル
内藤美和)