三河・佐久島アートプラン21
佐久島体験2018 祭りとアートに出会う島
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佐久島の雛まつり展
会場:弁天サロン・創作の間
会期: 2019年2月19日(火)
〜3月24日(日)
9:00〜17:00 月曜休館
2010年に10名のアーティストによる『佐久島 雛のまつり』展(主催:文化庁・愛知県)をきっかけに始まった佐久島の土雛・土人形、吊し飾を展示する試みは、早春の恒例行事として今年で8回目の開催となりました。『弘法道ウォーキング大会』(17回)や『佐久島茶会』(13回)に続く、アートプロジェクトの定番イベントです。
例年、観光客が少なくなるこの時期ですが、弁天サロンへ一歩足を踏み入れると華やかな雛飾りが出迎えてくれるもてなしで、佐久島来島の記憶を強く印象付けることを目指しています。3組の内裏雛を最上段に、学問の向上を願う菅原道真(天神様)、縁起物の七福神、長寿を願う翁と媼、多産を願う犬の他、幼子を抱いた母親の像や、芝居の一場面と思われる土人形など、ひとつひとつ眺めるのが実に楽しく、当時の人々が、素朴な土人形に託した願いや祈りが伝わってきます。
佐久島に残る土人形はほとんど戦前に常滑など近隣の陶磁器生産地で作られていたもので、段飾りはせず、五人囃子や三人官女などもなく、内裏雛と上記の縁起物で構成されていたそうです。戦後は、佐久島でも本土と同様、陶器製ではない段飾りの雛人形が飾られるようになり、雛祭りに土雛が飾られることもなくなりましたが、寄贈された土人形たちがこの企画によって、毎年公開されることになりました。
本展は雛飾りの前で記念撮影をする観光客や、懐かしいと訪れる島民も多い人気の展示となっています。2017年度からは、佐久島茶会の飾り付けをそのまま残し、雛祭り展示と併せて楽しんでもらえるようにしました。雛まつり展示は、佐久島の伝統文化の保護の役割も兼ねていることから、今後も継続させ、この時期の観光の目玉としてさらなる発展を願っています。
(文責:オフィスマッチングモウル 内藤美和)