雛まつり会
開催日時 ： 2019年３月２日（土）　10:00〜16:00
会場 ： 弁天サロン
参加人数：150名

　佐久島の伝統を伝え、早春の来島者をもてなす『佐久島の雛まつり展』に併せて開催してきた『雛まつり会』も今年で８回目の開催となります。愛知県の東側、佐久島を含む三河地方で雛まつりの季節に伝統的に食されている「伊賀まんじゅう」で来島者をもてなす企画です。

　県内でも西側の尾張地方では、雛菓子は伊賀まんじゅうではなく「おこしもの」が供されます。対して三河地方の伊賀まんじゅうは、和菓子店でつくられるものがほとんどで、同じ愛知県内でも雛菓子の分布は分かれていて、親がどちらかの地方出身者でない限り、少し前まで他地方の雛菓子を知らない人が多いという状況でした。雛菓子ということで、女子のいる家庭で主に食されていたことも伝搬が限定的になった理由かもしれません。三河地方では今も「おこしもの」を知らない人は多く、逆もまたしかりですが、以前と比べて伊賀まんじゅうの認知度が高まったことが『雛まつり会』の来場者の反応から伝わってくるのは興味深いことです。

　こし餡が入った「伊賀まんじゅう」は、上部に「おこしもの」と同様、赤・緑・黄色の食紅で色付けされたもち米が乗っているのが基本で、『雛まつり会』では基本の３色のもち米が乗せられたものと、よもぎまんじゅうに白いもち米が乗った４種類の伊賀まんじゅうを提供しています。『雛まつり会』当日は晴天に恵まれ、暖かな日であったため観光客も多く、午後１時には用意した伊賀まんじゅうはなくなり、本年も盛況のうちに終了しました。


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