三河・佐久島アートプラン21
佐久島体験2009 祭りとアートに出会う島
 
『提灯行列&祭り舟引き 2009』 写真リポート 1

 
開始30分前。まず行列を先導する裃袴姿の男性を現場でスカウトして着付け
 
展覧会開催中のアーティスト・ふるかはさんと一色町役場の担当者を仮装させ
 
スタッフも編み笠をかぶり準備万端。うた旅行家の川辺ゆかさんもスタンバイ
 
家族連れの観光客のお父さんもスカウト(似合う!)。可愛い浴衣少女登場!
 スタート15分前。三々五々集まる観光客や島民の行列参加者のみなさん
 
 提灯行列スタート。黄昏の浜辺をしずしずとスタートする灯りのパレード
細かいことを気にしなければなんだか妙に似合ってる行列先頭の面々なのだ

 
 

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【関連情報】
 『弁天祭り 2009』 開催のお知らせ
 
【同時期開催】
 ふるかはひでたか 『佐久島物産展』
 佐久島アート・ピクニック 2009

■ 開催日時/
2009年8月15日(土)

19:00〜20:00
■ 大浦海水浴場〜崇運寺
「祭り舟引き」は西公民館から合流
■ 参加者/100名
 
 
不便を逆手に取る
 
『三河・佐久島アートプラン21』がスタートして今年で9年目。毎年行われるさまざまな展覧会やワークショップ、島の伝統文化に触発されたかたちで開催されるアート・イベントなどが開催されてきました。けれど、初年度である2001年からずっと続いてるプロジェクト最古(?)のイベントはこの『提灯行列』なのです。
 

 
崇運寺で開催される江戸時代から続く盆踊り『ヤートセ』を観光客、帰省客、東地区の島民にも体験してもらおうというのが一番の目的でした。しかしながら、島内には公共交通機関がありません。ということで、東地区から西地区の西外れにある崇運寺まで約2キロ、真夏の、街灯もない真っ暗な道をどうやって移動しようか? 不便に不便が重なる状況を逆手に取り、「歩くことそのものを楽しみに」ということで考えたのがこの『提灯行列』です。
 
はじめは、島内で出た「ゴミ」であるペットボトルを集め、アーティスト松岡徹の指導で「手作り提灯」のワークショップ作りをおこないました。一人何個か作ってもらい、ひとつはお持ち帰りしてもらい、ひとつは提灯行列の参加者に使ってもらうために島においていってもらいました。
 
佐久島らしいのんびり行列
 
今年で8回目(途中1回は中止)となる提灯行列も、ミリ単位で進化を遂げています。たとえば、ある風の強い日に行われた行列では、スタート地点の海水浴場からしばらく、海辺を歩くため、強風のために提灯の灯りが消えてしまう、というアクシデントがありました。その後、丈の短いロウソクを使うなど、いろいろな問題点がまったりと改善されています。
 

 
何年目からか、戦前は『ヤートセ』の先導役の島民が着ていたけれど、長らく仕舞い込まれていた裃(かみしも)・袴(はかま)をお借りして、提灯行列の先導役の男性たちに着てもらっています。それも、現場で島民やアーティスト、役所の人や観光客までもスカウトして、です。
 
今年は同時期に弁天ギャラリーで展覧会開催中のアーティスト・ふるかはひでたかさん、一色町役場の担当者の方、偶然居合わせた家族連れの観光客のお父さんにお願いしました。役所の方は「ちょっと弱そうな侍」というか「勘定方(事務方のイメージ)状態でしたが、あとのお二人の似合うこと似合うこと! かなり「腕の立つ侍」と見た。
 
観光客の方のご家族にも子どもには「お父さんカッコイイ!」、奥さんには「ちょっと惚れ直したかも」と大好評でした。彼らの先導で、提灯行列は大浦海水浴場を出発し、西公民館で「祭り舟」と合流した後、一路崇運寺のヤートセ会場へと向かいました。

(写真リポート2へつづく)
 
 2009年度 全記録
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■主催: 幡豆郡一色町
■共催: 一色町大字佐久島・島を美しくつくる会
■企画・制作: 有限会社オフィス・マッチング・モウル

観光客のおじょうさんも編み笠を。お母さんといっしょに
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