三河・佐久島アートプラン21 佐久島体験2009 祭りとアートに出会う島 みかんぐみ
『佐久島弘法プロジェクト』
写真リポート 1
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■ 大山/加茂紀和子 『ほりぞん』 ■ フラワーロード/ マニュエル・タルディッツ 『空海郵便とビリー・ザ・キット』 写真リポート 2ヘ 【関連情報】 ● 『みかんぐみ 佐久島弘法プロジェクト』 開催のお知らせ ● 『みかんぐみ 佐久島弘法プロジェクト』 写真リポート 2 ● 『佐久島弘法プロジェクト 現地見学会』 写真リポート 【同時期開催】 ● 佐久島アート・ピクニック 2009 ● あいちアートの森 佐久島プロジェクト『佐久島・雛のまつり』 |
みかんぐみ 『佐久島弘法プロジェクト』 会期:2010年2月27日〜3月31日 会期終了後常設設置となります 作品設置場所 : 大山 / 加茂紀和子 フラワーロード / マニュエル・タルディッツ 秋葉山 / 竹内昌義 富士山 / 曽我部昌史 ● 空と海を眺める高台で 西地区・大山弘法道の西端、三河湾を見渡す高台に、みかんぐみの加茂紀和子による弘法さんの祠「ほりぞん」が建造されました。高台の斜面に建つ祠へ上る階段は、昨年の台風で壊れた海水浴場の階段をリサイクルしたもので、島民が作ってくれました。階段の隣には、花壇がつくられました。これも島の人が植えてくれた花です。 階段を上るとかわいらしい形の祠が建っています。祠は、お向かいの知多半島で焼かれたレンガタイルを積層させてあり、これまで佐久島で弘法さんの祠がレンガで作られていたことを連想させます。祠の脇には、小さな小さな階段があります。弘法さんのための階段です。 祠の上部に空いた円形の窓からは、水平線を眺めることができます。窓から見える「空と海」(空海は弘法大師の法名)の境界線に夕陽が沈みかける頃、海面がきらめくのが見えます。知多半島の向こうには、よく晴れた日には紀伊半島も見ることができます。それは、高野山(空海が修行の場として開いた霊場)の方向なです。 祠に付けられた「ほりぞん」という名前には、水平線(=ホライズン)と聖地(ホーリーゾーン)の意味が込められているのです。 ● 山羊のビリーといっしょに 西地区と東地区を結ぶ佐久島のメインストリートであるフラワーロード(通称:一号線)の半ばから少し西寄りに、マニュエル・タルディッツ設計の木造の弘法さんの祠「空海郵便」があります。祠の内側は金色に塗装され、背面には砕いた鏡が貼り付けられて弘法大師の威光を現わしているようです。 郵便ポストの形をしているのは、ポストに届く手紙には人びとの「想い」が込められていて、それを受け取った人がまた誰かに想いを届ける、素朴なコミュニケーション装置だからでしょう。 タルディッツさんは、祠の近くで島民に飼われている「ヤギのビリー」のための小屋も同時に設計してくれました。小屋の形は弘法の祠と対をなすカマボコ型ですが、色は対照的に黒く塗られています。 童謡「山羊さんゆうびん」の歌詞(作詞:まどみちお)からヒントを得て、白やぎさん(ビリー)、黒やぎさん(ビリーの小屋)、おてがみ(弘法さんの祠=郵便ポストのかたち)が引用され、ウィットに富んだ構成となっています。ビリーの小屋の黒は、佐久島の伝統的な集落に見られる黒壁を連想させ、佐久島らしい景観をつくり出しています。 この場所は、島民や観光客の往来も多く、祠を設置して短期間でたくさんのお賽銭が供えられていました。現代的なデザインのこの祠が、自然に島の弘法さんとして親しまれていくのに、それほど時間はかからないことでしょう。 |
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■ 2009年度 全記録 ■ TO HOME ■主催: 幡豆郡一色町 ■共催: 一色町大字佐久島・島を美しくつくる会 ■企画・制作: 有限会社オフィス・マッチング・モウル |
「タルディッツさん、すてきな小屋をありがとう」 ビリーより |
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