三河・佐久島アートプラン21
佐久島体験2010 祭りとアートに出会う島
 
 
学生チャレンジ企画
『すわるとこプロジェクト2』 写真リポート

 
 凸型のテーブルセットは梅の木に囲まれ、凹型は開けた場所に設置された
 
使用例。モデルさんは設計・制作担当の名城大学理工学部建築学科4回生
 
  ほどよい距離感で置かれたふたつのテーブルセット。撮影は6月末頃
  こちらは翌年2月末撮影。凸型テーブルセットは満開の梅に囲まれて
 
 
【関連情報】
 『すわるとこプロジェクト2』 開催のお知らせ
 『すわるとこプロジェクト2の軌跡展』 写真リポート
 
【参考情報】
 2008年『すわるとこプロジェクト』 写真リポート
 会場の 『佐久島のお庭』

 
【同時期開催】
 佐久島アート・ピクニック 2010
 佐久島弘法プロジェクト
■ 準備期間/3ヶ月
■ 現場制作日数/6日間

  6月21日〜25日、9月3日(補修)
■ 作業場所 :
  大浦海水浴場(下準備)
  大島・佐久島のお庭(設置)
■ のべ参加者数 : 31名
 
■ 企画・制作 : 
名城大学理工学部建築学科
三浦研究室有志

 
 
かつて佐久島にある「大島」は、そこにある海釣りセンターを利用する釣り客以外、訪れる人のほとんどいない荒れ地だった。そこで、2006年2月に松岡徹によるアートな公園「佐久島のお庭」の制作がスタートした。広い敷地内をアーティストが公園設計したこのプロジェクトは、2006年4月2009年2月と3期に分けて制作がおこなわれた。
 
その間、お庭にくねくねと続くタイル貼りの「小道」を囲むように、島民とボランティアによってたくさんの梅が植えられ、5年余り経った今、荒れ地だった大島を見違えるような佐久島のお庭に変貌させた。
 
二期工事の際、終了した愛知万博からテーブルセットが払い下げられ、佐久島のお庭にやってきた。その後4年程、たくさんの人に利用されたがついに寿命の尽きる時が来た。そこで、テーブルセットが置かれていたその場所に、新たなテーブルセット2組を作るのが、今回のすわるとこプロジェクトのミッションとなった。
 
設置場所の二ヶ所は対照的だったためデザインもその違いを上手く活かしたものとなった。ひとつは、梅の木に囲まれた場所で、そこには中央にテーブルを置き、内側に向かうように座る構造。もうひとつは、広々とした草原の中にあり、そちらは外側にテーブルを置き、内部に座って外を眺めて座る構造だ。シンプルな円を凸凹にしたこのコンセプトは、事前会議に模型として提出され一発OK。
 
ところが、実際に制作してみるとテーブルと椅子の隙間が狭いことが使い勝手の悪さに繋がり、図面と現実の身体感覚のズレなどを痛感することも多かったようだ。しかし、微修正を加えながら、制作から半年経ってすでにたくさんの人がここでのんびりお弁当を広げたり、ゆったりとした時間を過ごしている。
 
千里の道も一歩から。彼らの一歩が佐久島のお庭でみなさまのお越しをお待ちしております。
(文責:オフィス・マッチング・モウル 内藤美和)
 
 2010年度 年間スケジュール
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■主催: 幡豆郡一色町
■共催: 一色町大字佐久島・島を美しくつくる会
■企画・制作: 有限会社オフィス・マッチング・モウル

草原にぽつんと置かれたすわるとこ
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