三河・佐久島アートプラン21
佐久島体験2001 祭りとアートに出会う島
 
松岡徹による
特別展『思い出の宝物』・リポート
特別展『思い出の宝物』
2002年1月4日(金)〜1月8日(火)

午前9時〜午後5時(7日は休館。最終日の8日は午後2時まで。その後午後6時〜8時の「八日講夜会」でも特別展示した。
会場/弁天サロン隣 漁具倉庫
 
 
 光になった「思い出のかたち」

松岡徹展『サクシマ劇場』の関連行事として、ワークショップ『思い出の宝物』が開催され、「思い出」をテーマに参加者は粘土で作品をつくった。それを型にして、松岡徹が一ヶ月かけてつくりあげた100個余りの照明作品の展覧会が、4日間の限定で弁天サロン隣の漁具倉庫を漁協からお借りして開催された。一ヶ月間にたくさんの照明作品をつくるのはたいへんだ。おまけに、作品は「(松岡徹による)型取り作業」をあまり意識せず、自由奔放につくられているものが多い。「とんでもなく複雑なかたちのものも多くて、たいへんだったけど、逆に挑戦されているようで真剣になった」と語る松岡徹。粘土の制作者と松岡のコラボレーションは、冬の佐久島の古い漁具倉庫で輝いていた。
 
 「極楽みたいだねぇ」とおばあちゃんはいった

展覧会は4日間の限定公開だった。「少しでもたくさんの人に見てもらいたい」という気持から、松岡徹、オフィス・マッチング・モウルの池田は、期間中連日島に通い、道ゆく島民にも声をかけた。誘われるままに中をのぞいたおばあちゃんのひとりは「極楽みたいだねぇ! いいものを見せてもらった」と感激してくれたそうだ。訪れた人にはたいへん好評で、特にワークショップに参加して粘土で型をつくった人は、近所の人や正月休みに遊びに来た親戚や孫を連れて見に来てくれた。訪れる人も少ない冬の佐久島だが、最終日には八日講祭りも開催されたため、島外からの見学者も少なくなかった。4日間の短い展示であったが、のべ100人の見学者に、あたたかい思い出の風景をその記憶に残した。
 
 
【関連情報】
 松岡徹展 『サクシマ劇場』 へ
 松岡徹展 島びと交流会・レポート
 ワークショップ 『思い出の宝物』 参加者募集のお知らせ
 ワークショップ 『思い出の宝物』 ・レポート
 松岡徹作品による 『2002年新春インスタレーション』 レポート
 同時期開催 八日講祭り

漁具倉庫にならんだ100個余りの「思い出のかたち」
 

いろいろな人たちが粘土でかたちをつくった。これは、アーティスト今村哲の作品――らしい!
 

この象は誰の思い出だろうか?
 

並んだあかりの中を歩いてみると不思議な気分になる
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■主催: 幡豆郡一色町
■共催: 一色町大字佐久島・島を美しくつくる会
■企画・制作: 有限会社オフィス・マッチング・モウル
複雑なかたちは作家泣かせ。でもできあがると本当にうつくしい
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