三河・佐久島アートプラン21
佐久島体験2018 祭りとアートに出会う島
南川祐輝『イーストハウス Reborn』
写真リポート2 [作品 1/2]
撮影:尾崎芳弘[DARUMA]
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関連情報
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南川祐輝『イーストハウス Reborn』
会場:大島桟橋ポケットパーク
会期:2018年4月1日(日)
〜7月20日(金)
会期終了後は常設になります
対/響き合うかたち
佐久島の属島である大島へ渡る道の中程に、巾100メートルに満たない細長い空き地がある。そこに青空を背景に白く輝く建物が低く横たわっている様は、さながら「門」のようだ。佐久島東港に入港して最初に出会うアート作品、イーストハウスである。
イーストハウスは南北に建てられた形の異なるふたつの東屋と、それを繋ぐ60数メートルの長いベンチで構成される。北側の東屋はシンプルな枠で大きな窓か額縁のようだ。ベンチから続く階段で柵もない東屋の屋上に上ることができる。
対して南側の東屋は今回の建て替えに際してデザインの変更が成された。対岸にある「おひるねハウス」の小型版という趣で、4つの空間に仕切られ、はしごを使って出入りする形になった。階段を使って上ることのできる屋上は、以前と同じようにコの字型のベンチが備え付けられている。
ふたつの東屋を結ぶ長い長いベンチは、ベンチであると同時に通路の役割も果たしている。それは海に浮かぶ空き地に引かれた一本の白線だ。シンプルなかたちであるからこそ、時間の経過によって変る明るさや日の光の色合いが反映し、それによってさまざまな印象の景色が生み出されている。
あなたが見たイーストハウスと誰かが見たイーストハウス、今日見たイーストハウスと季節が変って見るイーストハウスの印象の違いは、同じ設計者による「おひるねハウス」以上だろう。額縁のように切り取られ、提示されるのは、目の前の風景だけではない。
(文責:オフィスマッチングモウル 内藤美和)