三河・佐久島アートプラン21 佐久島体験2010 祭りとアートに出会う島 佐久島弘法プロジェクト2
『小川次郎×長岡勉』 現地見学会・写真リポート
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白浜海岸へ。見学会の最終地点、小川さん設計の「コウボウノコシカケ」 【関連情報】 ● 佐久島弘法プロジェクト2 『小川次郎×長岡勉』 開催のお知らせ ● 『小川次郎×長岡勉』 小川次郎作品・写真リポート1 ● 『小川次郎×長岡勉』 長岡勉作品・写真リポート2 【同時期開催】 ● 佐久島弘法巡りスタンプラリー2011 ● 佐久島アート・ピクニック 2010 ● 佐久島の雛まつり展 |
■ 開催日時/2011年3月21日
13:00〜16:00 ■ 参加者数 : 11名 ■ 見学ルート : 佐久島弘法道 ■ 講師 : 小川次郎、長岡勉 ■ 弘法の祠を巡る小さな旅へ 昨年度のみかんぐみに引続き、2010年度の小川次郎、長岡勉による2年目の佐久島弘法プロジェクトの制作も無事終了した。プロジェクト2年目にして、現代の建築家による新たな祠が6棟建てられたことになる。今回の見学会は小川・長岡両氏といっしょにその6棟の祠を巡る小さな島の旅だ。 集合場所の東渡船場から最初に向かったのは長岡勉設計の「サンカク」。参加者は、昨年島民が作ってくれた弘法巡り用の竹の杖を手に「お遍路さん気分」で海辺を歩く。参加者の多くが建築家や建築を学ぶ学生で、長岡さんの説明に熱心に耳を傾けていた。 長岡さんの祠から、東の集落を抜けて富士山弘法道を目指す。ここにあるのはみかんぐみの曽我部昌史設計の「青」。特定の時間のみ祠内部が太陽光で輝くのは長岡さんの「サンカク」と同じ。でも、光の取り入れ方などは全く異なり、その効果の違いがとても面白いのである。 ■ フラワーロードの新顔 富士山を降りて今度は秋葉山北側から登る。南側へ出るとそれまで鬱蒼とした森が急に明るく開けて三河湾が一望できる竹内昌義設計の祠「銀」に到着。参加者もその開放感を感じただろう。 秋葉山を下りてフラワーロードを歩くとマニュエル・タルディッツ設計で弘法の祠と山羊小屋のデザインが対になっている「空海郵便とビリー・ザ・キット」へ。1年前、山羊のビリーのために設計された小屋はビリーが亡くなってから10ヶ月後の3月上旬に新しい住人である子山羊を迎えた。可愛い子山羊撮影のためしばしのんびり。 ■ 佐久島遍路道 子山羊に別れを告げて、参加者はふたたび山を登る。大山弘法道では、アーティスト・青木野枝作品「空の水―山」も見学。昔からある弘法さんの祠とともに違和感なく静かにたたずむ作品をしばし体感した。 大山にあるのはみかんぐみの加茂紀和子設計「ほりぞん」。見学会参加者はお参りしたり写真を撮ったり、今までみたみかんぐみ4人の個性の違いを楽しんだり。 大山を下りていよいよ見学会のゴールである小川次郎設計の「コウボウノコシカケ」を目ざし白浜海岸沿いを歩く。強い西風に吹かれながら「本当のお遍路さんみたい」「なんか砂の器みたい」などと言いつつ目的地へ。 小川さんから「海からはいろいろな不思議なものが寄ってくる。この祠もそのイメージ」というお話しを伺い、その後は記念撮影。建築家による祠を中心に歩いて約3時間、参加者のみなさんには楽しんでいただけたようだ。来年には佐久島八十八ヶ所が完成予定。95年前にスタートした佐久島弘法のターニングポイントになることは間違いない。私たちはその目撃者となる。 (文責:オフィス・マッチング・モウル 内藤美和) 本展終了後は常設となります。佐久島東西渡船場と弁天サロンで無料配布している佐久島弘法巡りスタンプラリー2011の地図に設置場所が掲載されておりますのでご参照ください。 |
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■ 2010年度 年間スケジュール ■ TO HOME ■主催: 幡豆郡一色町 ■共催: 一色町大字佐久島・島を美しくつくる会 ■企画・制作: 有限会社オフィス・マッチング・モウル |
語らう長岡勉(左)と小川次郎(右) |
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