三河・佐久島アートプラン21
佐久島体験2011 祭りとアートに出会う島
佐久島弘法プロジェクト3
大学対抗リノベーション大会
写真リポート1
愛知工業大学/中井研究室 『〜風の訪れ〜』
椙山女学園大学/村上研究室、名古屋商科大学/納村研究室 『ふたごほこら 過去と未来』
名古屋工業大学/北川研究室 『方形』
愛知淑徳大学/清水研究室 『御厨人窟2011』
優秀作品賞 第三位
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2011年度全記録
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学生チャレンジ企画
佐久島弘法プロジェクト3
大学対抗リノベーション大会
会期:
2012年2月11日〜3月31日
会場:島内8ヶ所
半年をかけて準備した
佐久島弘法プロジェクト3 大学対抗リノベーション大会
の制作では、 各大学は同じ予算の中から、祠の材料費、材料の運搬費、学生の交通費、滞在中自炊する際の食材費等を自分たちで管理し、同時に3泊4日を基本の滞在日程として、スケジュールの管理も自分たちで行うこともプロジェクトの大きな目的とした。
そこに、最大の目標である弘法の祠づくりを合わせた総合的な計画性、実行力を学生たちに求めた。それは、建築を学ぶ学生に、建築という仕事にはかかせない、建築の目的の追求と、決められた予算、工期の範囲内で施工を行うという経験を、小さいながらも経験してもらう意図があったからだ。
各大学はそれぞれ、佐久島の地域性や弘法信仰の歴史性などをデザインや素材に取り込み、8大学八様の祠を制作した。しかし、大学では図面や模型の制作しか経験しておらず、小さいといえども場合によっては、基礎から作り上げなければならない祠の建造にはずいぶん苦労していた。
大学によっては、事前に専門家から工法の指導を受けたり、初日だけ専門家に来てもらいセメントの練り方などの指導をしてもらったりしたところもあった。しかし、まったく頭だけで考えていた大学もあり、現場作業で事前準備の有無が大きな差として現れた。
中には、作業に行き詰まり、島の大工さんのサポートを受けてなんとか制作をすすめたチームもあった。対照的に、まったく指導やサポートを受けることなく、時間をかけて何度も島に足を運び、学生だけでやり遂げる方法を選んだチームもあり、学生たちの傾向、指導教官の厳しさなどさまざまだった。
学生たちにとって初めての建築物の施工体験は、時に感動的だったようで、自分たちがいかに何もできないか、プロの技術がいかに高度なものかを痛感し、学んだよい機会になったと嬉しそうに語る学生たちが何人もいた。今回の学生たちの努力の成果を、今度はアートプロジェクトと島民で大切に育てていかなくてはならない。
「〜風の訪れ〜」
愛知工業大学/中井研究室
佐久島の歴史の積層を木とアクリルの壁で表現。従来の湿気のこもる祠から、さわやかな風を通す構造とした。屋根のかたちはお遍路さんの笠、背後の塔は杖をイメージしている。
「ふたごほこら 過去と未来」
椙山女学園大学/村上研究室、
名古屋商科大学/納村研究室
向かって左の祠は「過去」、右は「未来」をイメージ。本体部分はレンガ、基壇部分には地元西尾産の瓦の破片を使用し、厨子は祠の内部を明るくするためアクリルで制作した。
「方形」
名古屋工業大学/北川研究室
本体部分は以前の祠を解体したレンガで再構築。屋根は木材で表面を佐久島らしく黒で塗装した。大屋根の内部は複雑な木組み構造。姿勢を低くして大屋根をくぐることで、弘法さんとの距離が縮まる。
「御厨人窟2011」
愛知淑徳大学/清水研究室
弘法大師修行の場である高知県室戸岬・御厨人窟(みろくど)と同じ、空と海が見える場所に、大師の歴史を吹き込む。丹波石を使用し、御厨人窟の洞窟のイメージを再現。歳月を重ねることで完成する祠。
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